大切な方を亡くされた後、お通夜やご葬儀でお香典をいただいた方へ、感謝の気持ちを込めてお返しをするのが「香典返し」です。
品物を選ぶ際には、「何がいいのだろう?」「マナーはあるの?」と悩む方も多いかもしれません。
このコラムでは、香典返しの品物選びのポイントと、お礼の伝え方について、心を込めたお返しをするためのヒントをご紹介します。
- 香典返しにふさわしい「品物」の選び方
香典返しには、故人様を偲んでいただいたことへの感謝、そして「悲しみを後に残さないように」という願いが込められています。
そのため、贈る品物にもいくつかの配慮が必要です。
古くから、香典返しには「食べたり、使ったりしてなくなるもの」、つまり「消え物(きえ もの)」を選ぶのが良いとされています。
お茶、海苔、お菓子、石鹸、そして麺などがこれにあたります。
これらは、日持ちがよく、どなたにも喜ばれ、相手に「早く食べなければ」というプレッシャーを与えないという利便性も持ち合わせています。
大切な方との別れの悲しみを残さず、皆様に平穏な日々が訪れるように、という遺された家族の深い配慮が、品物選びに込められているのです。
相手の負担にならないものを選ぶ香典返しの品物は、相手の家族構成や年齢、好みを考慮することが大切です。
誰もが美味しく食べられるもの、日常生活で使えるものなど、相手に負担をかけない気配りが喜ばれます。
例えば、日持ちのする食品や、かさばらずに持ち帰りやすいものなどが良いでしょう。
また、ご高齢の方や、一人暮らしの方にも配慮した品物選びも大切です。
単なる品物ではなく、そこに込められた意味や物語が、贈り物の価値を一層高めます。
故人様やご遺族の想いが伝わる品を選ぶことで、より心のこもった贈り物になるでしょう。 - 香典返しへのお礼と品物への想い
香典返しは、お礼の品物と一緒に挨拶状を添えるのが丁寧なマナーとされています。
直接お渡しする際には、感謝の言葉を添えることで、お相手にお礼の気持ちがより伝わります。
ご法要や香典返しは、形式的なものではなく、故人様との思い出を大切にしながら、お心遣いいただいた方々へ心から感謝を伝える大切な機会です。 - 「想ひ花」が選ばれる理由
柿里商店が心を込めてお作りした法事専用の手延べ麺「想ひ花(おもいばな)」は、故人様との思い出を心に咲かせる「想いの花」という意味が込められています。
一本の麺のように長く続く縁を意味する手延べ麺ですが、この「想ひ花」は、故人様とのご縁をいつまでも大切にしたいという、尽きることのない想いを表現するために名付けられました。
贈られた方が「想ひ花」を口にするたびに、故人様との温かい思い出が心に蘇るように、そんな願いが込められています。
「想ひ花」は、当社の熟練した職人が、一本一本丁寧に手延べした上質なそうめんです。
まるで花びらのように、淡く美しい色合いが特徴で、故人様を偲ぶ席にふさわしい、静かで奥ゆかしい美しさが、贈る方の真心を伝えます。
そして、麺は調理して美味しく召し上がっていただける「消え物」の代表であり、ご家庭で簡単に調理できる手軽さも、お相手へのさりげない心遣いとなります。 - 香典返しのマナー:知っておきたい基本
熨斗(のし)と水引
弔事では「熨斗(のし)」のない掛け紙を使用します。
水引は黒白または黄白の「結び切り」を選びます。
これは「二度と繰り返すことのないように」という意味が込められており、固く結ばれてほどけない結び方です。
表書きと名入れ
仏式では、四十九日を過ぎた忌明けの品には「志(こころざし)」や「満中陰志(まんちゅういんし)」と書くのが一般的です。
地域によっては「粗供養(そくよう)」と書く場合もあります。
水引の下には、施主(喪主)の姓、またはフルネームを記入します。
贈るタイミング
香典返しは、四十九日の法要を終えた忌明けを目安にお贈りするのが一般的です。
法事の引き出物は、法要当日に参列者の方々に直接お渡しします。
香典返しは、ご参列いただいた方々への感謝を伝えるとともに、「これをもって忌明けの区切りとします」というご報告の意味合いも含まれています。
通夜や葬儀で香典をいただいた方への返礼品は、この四十九日の忌明けを待って贈るのが正式なマナーとされています。 - 香典返しの品物として人気の「うどん」
麺は、老若男女問わず多くの人に好まれる日本の伝統的な食文化です。
特別な料理の知識がなくても、手軽に美味しく調理できる利便性も、ギフトとして喜ばれる大きなポイントです。
また、日持ちもするため、相手に「早く食べなければ」というプレッシャーを与えることもありません。
忙しい日々を送る方や、ご年配の方にも安心して贈ることができます。
柿里商店の「想ひ花」は、弔事にふさわしい品として、心を込めて作り上げたものです。
故人様への尽きることのない想いを、お世話になった方々への感謝の気持ちとともに、この一品に託してみてはいかがでしょうか。

