お盆にお供えするそうめんの由来
お盆にそうめんをお供えする由来には諸説あります。
- 「細く長く幸せが続く」という願い:
そうめんの細く長い形状から、家や家族の幸せが末永く続くようにという縁起担ぎの意味が込められています。 - ご先祖様の手綱・荷物を結ぶ紐:
ご先祖様があの世からこの世へ来る際の精霊馬(きゅうりで作る馬)の手綱や、あの世へ帰る際にこの世でいただいたお土産(お供え物)をまとめる紐に見立てる説があります。
特に香川県の小豆島には、長さ約3メートルの生のそうめんを編んでお供え物を包む「負い縄そうめん」という風習があります。 - 無病息災・疫病除け:
平安時代に宮中で行われていた七夕行事では、無病息災を願ってそうめんをお供えする習慣があり、その風習がお盆にも受け継がれたという説もあります。
そうめんを食べると熱中症や疫病にかからないと信じられていました。 - 豊作への感謝
かつては夏に麦の収穫祭が行われ、豊作を感謝する意味でそうめんをお供えしていました。
お正月にお餅(米)を食べるように、お盆にはそうめん(麦)を食べるという名残もあります。 - 針仕事の上達祈願
七夕では針仕事の上達を祈る習慣があり、糸のようなそうめんはその縁起物とされていました。
お供えする際は、一般的にはそうめんを茹でずに束の状態のまま、まこもの上やお皿に置くことが多いですが、地域によっては茹でた状態でお供えする場合もあります。
地域差
そうめんをお供えする風習は全国的に見られますが、地域によってはそうめんではなく、うどんを供えるところもあります。
予算
お盆のお供え物の予算は、一般的に3,000円~5,000円程度が目安とされています。特に親しい間柄の場合は10,000円程度のものを贈ることもありますが、高額すぎると相手に気を遣わせてしまう可能性もあります。
柿里商店では、お供え用の手延べそうめん「想ひ花」をご準備しております。
白と紫を中心とした落ち着いたラインナップで、価格も1,000円台~5,000円台と幅広くご準備しております。
ご先祖様や故人への感謝の気持ちを込めて、予算や地域の慣習に合わせて適切なお供え物を選びましょう。