法事の引き出物や香典返しを選ぶ際には、故人を偲びつつ、参列者への感謝の気持ちを伝える大切なものです。
どのようなものを選べば良いか迷われる方も多いでしょう。
ここでは、選び方やマナーについて、詳しく解説します。
香典返しについて
お葬式で香典をいただいた場合は、いただいた金額の半額を返す「半返し」が基本とされています。
しかし、葬儀当日に香典返しをお渡しする場合は、香典の金額を確かめてから品物を用意することはできません。
一般的には、いただいた金額にかかわらず、一律同じものを用意します。
香典返しの金額は、地域によって異なりますが、3000～5000円前後が多いと言われています。
葬儀まで時間に余裕がないことが多いため、葬儀場で用意してもらうことが一般的です。
高額な香典のお返し
用意した香典返しに対して高額な香典をいただく場合があります。
その場合は、忌明け後に改めて品物を贈ります。
当日の香典返しと、忌明け後に贈る品物の合計が、いただいた香典の半額になるお返しを用意します。
香典返しの品物
香典返しには、一般的に「消え物」と呼ばれる、食べ物が選ばれます。
これは、故人の冥福を祈り、不幸が早く消えてなくなるようにとの願いが込められています。
- 食品: 菓子、お茶、海苔、佃煮などが一般的です。
- 洗剤: 石鹸、洗剤など、日常生活で使う消耗品も選ばれます。
香典返しのまとめ
- 時期: 忌明け後、遅くとも一ヶ月以内には贈るのが一般的です。
- 金額: いただいた香典の半額が目安ですが、地域や故人との関係性によって異なります。
- 品物: 品物を選ぶ際は、失礼のないよう、カタログギフトなどを利用することもできます。
- メッセージ: 品物と一緒に、感謝の気持ちを手紙やメッセージカードに添えると、より丁寧です。
香典返しに関するよくある質問
- 香典返しは必ずしなければならないの？ 地域や宗派によって考え方は異なりますが、一般的には、香典をいただいた場合は香典返しをするのがマナーとされています。
- 香典返しは誰に渡すの？ 香典をいただいた方全員に渡します。
- 香典返しは手渡しするべき？ 手渡しでも郵送でもどちらでも構いませんが、手渡しの方が丁寧です。
法事の引き出物の選び方
相場
法事の引き出物の相場は、一般的に2,000円～5,000円が目安です。ただし、会食の有無や地域、親族の度合いなどによって変動することがあります。
品物を選ぶ際のポイント
- 消耗品: 食品（お菓子、お茶、調味料など）、タオル、石鹸などが一般的です。故人の冥福を祈り、不幸が消え去るという意味が込められています。
- 実用的で喜ばれるもの: カタログギフトは、相手が自由に選べるため人気があります。
- 故人の趣味や好みに合わせたもの: 故人が好きだったものが、引き出物として選ばれることもあります。
のしについて
引き出物には、必ずのしを付けます。
- 表書き: 「粗供養」「志」「御仏前」などが一般的です。地域や宗派によって異なります。
- 水引: 一般的に、白黒の結び切りが使用されますが、地域によっては黄白の結び切りが使われることもあります。
渡すタイミング
会食の場では、食事の最後に引き出物を渡すのが一般的です。
その他
- 複数種類の引き出物: 複数の品物を組み合わせることもできます。
- 手提げ袋: 引き出物を入れる手提げ袋も用意しましょう。
まとめ
香典や法事の引き出物選びは、故人を偲びつつ、参列者への感謝の気持ちを伝える大切な儀式です。
相場やマナーを参考に、故人や参列者のことを思いながら、心を込めて選びましょう。
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