どちらがお好き? 大門素麵 新物とひね物

富山県砺波市で180年受け継がれている手延べ麺「大門素麺」
毎年箱買いするお客様もいる隠れた富山グルメです。

大門素麺通のお客様の中には「ひね物のほうが好き」というかたが多くいらっしゃいます。
素麺の乾麺は、賞味期限が3年以上のものもあり、俗に「新物」と「ひね物」に区別されています。
大門素麺の場合、賞味期限は2年。
冬の間に製造し、春に発売開始になるものが「新物」。それに対し、2度目の春を迎えたものを「ひね物」と呼んでいます。
「新物」と「ひね物」それぞれ特徴があります。

ひね物の特徴

  • コシが強い: ゆっくりと乾燥させることで、麺にコシが生まれます。
  • 風味豊か: 自然乾燥させることで、小麦本来の香りが楽しめます。
  • 熟成による旨み: 長い熟成期間を経ることで、深い味わいが生まれます。
  • 入手しやすさ:大門素麺の場合は、生産量が少ないため入手困難。

新物の特徴

  • コシがやや弱い: 熟成する時間が短いため、ひね物に比べてコシがやや弱めです。
  • 風味はやや控えめ: 小麦の香りが控えめの上品な味わいです。

入手しやすさ: 大門素麺の場合、販売が始まる春には、在庫が豊富です。

ひね物が好まれる理由

「ひね物」が好まれる一番の理由は、やはりコシの強さ。
温度と湿度が管理された場所で熟成されることによって、一段とコシが強い麺になります。
ひね物好きの中には、わざわざ賞味期限ギリギリを狙ってお召し上がりになる人もいるそうです。

残念ながら、大門素麺は生産量が少ないので、春に新物が発売されると夏の終わりには売り切れることも多く、1年前のひね物が売られていることはあまりありません。

ひね物が食べたい場合は、新物を1年間保管するのが確実ですが、保存する環境で熟成具合も変わってきます。

ご家庭での保存方法

せっかく美味しい素麺が手に入っても、どのように保管するかでその後が違ってきます。
大門素麺をおいしくお召し上がりいただくための保存方法をご紹介しましょう。

  • 未開封の商品は、直射日光を避け湿度の低い場所に保管してください。
  • 開封後は、食品保存用袋に入れ密封して冷蔵庫で保管し、早めにお召し上がりください。
  • においが移りやすいので、においが強いものからは離して保管してくださいね。

乾麺は湿度に弱いので、しっかり乾燥させた麺でも、そのまま置いておくと空気中の湿気が麺に戻り、カビやにおいの原因になることがあります。また、虫が発生することもありますのでご注意ください。

最後に

大門素麺は「新物」も十分コシがあっておいしいですよ。
「新物」と「ひね物」食べ比べてみてください。