日本全国 あるある!素麺のソウルフード2

麺の中では日本で一番古い歴史がある素麺。
日本各地に産地があり、全国に広まりました。
それぞれの地域で、その土地に合った様々な料理が生まれ、長く受け継がれています。
今回は、前回に引き続き、ソウルウードとなった全国の素麺料理をご紹介します。

なすそうめん(富山・石川)

なすそうめんは、シンプルながらも奥深い味わいの郷土料理です。
柿里商店のある富山県砺波市では、伸びにくい大門素麺を使って作るため、温かくして食べることも一般的です。

 なすそうめんの作り方
  1. なすの下準備: なすはヘタを切り落とし、縦半分に切り、さらに薄切りにする。
  2. 素麺を茹でる:素麺は袋の表示通りにゆで、冷水でしめて水気を切る。
  3. だし汁を作る: 鍋にだし汁、味噌、砂糖、しょうゆ、みりんを入れて煮立たせ、味噌を溶かす。
  4. なすを煮る: 3の鍋になすを加え、中火で5分ほど煮る。
  5. 仕上げ: 4の鍋に茹でた素麺を加え、軽く混ぜ合わせる。器に盛り付け、青ねぎを散らして完成。

なすそうめん(香川)

なすそうめんは、香川県でも食べられていますが、
富山や石川とは違っています。ナスを焼き、油揚げやトウガラシを合わせた郷土料理です。

なすそうめんの作り方

  1. なすの下準備: なすはヘタを落とし、縦半分に切り、皮に切り込みを入れます。
    水にさらしてアク抜きをし、水気を切ります。
    油揚げは熱湯をかけて油抜きをし、半分に切ります。
  2. なすを焼く: フライパンにごま油をひき、なすの皮を下にして中火で焼き、焼き色がついたら裏返して同様に焼きます。
  3. 煮汁を作る: 鍋にだし汁、しょうゆ、みりん、砂糖、赤唐辛子を入れて煮立てます。
  4. 煮込む: 3の鍋に2のなすと油揚げを加え、なすが柔らかくなるまで煮込みます。
  5. 素麺を茹でる: 素麺は袋の表示通りにゆで、流水でよく洗い、水気を切ります。
  6. 盛り付け: 器に5の素麺を盛り付け、4の煮汁と具材をかけます。

そうめんチャンプルー(沖縄)

そうめんチャンプルーは、沖縄の家庭料理として親しまれている炒め物です。
茹でた素麺に、豚肉や野菜などを炒め合わせて作るのが一般的で、沖縄料理の中でも特に人気が高いメニューの一つです。

そうめんチャンプルーの作り方

  1. 豚肉と野菜を切る: 豚肉は食べやすい大きさに切り、キャベツ、ニラを切ります。
  2. 素麺を茹でる: 素麺を袋の表示通りにゆで、冷水でよく洗い、水気を切ります。
  3. 炒め合わせる: フライパンにごま油を熱し、豚肉を炒め、色が変わったらキャベツを加えて炒めます。
  4. 味付け: 3にニラ、卵、しょうゆ、酒、砂糖、塩コショウを加えて炒め合わせます。
  5. 仕上げ: 4に茹でた素麺を加えて、全体を混ぜ合わせれば完成です

おみい(奈良)         

奈良県で親しまれている郷土料理「おみい」は、素朴ながらも深い味わいが魅力の味噌雑炊です。
残ったご飯や素麺を有効活用できることから、昔から家庭で手軽に作られてきました。
「おみい」の語源は諸説ありますが、「味噌」が変化したという説が有力です。
味噌味の雑炊を意味し、奈良県では特に三輪地域で親しまれてきました。

おみいの作り方

  1. だしを作る: 鰹節や昆布でだしを取ります。
  2. 具材を煮込む: だし汁に、ご飯、素麺、野菜などを加えて煮込みます。
  3. 味噌で味付け: 煮汁が煮詰まってきたら、味噌を加えて味を調えます。
  4. 仕上げ: 器に盛り付け、ネギや三つ葉などをトッピングすれば完成です。

前回と合わせ、素麺のソウルフードがたくさんあることが分かりました。
他にも面白い素麺料理があります。次回も引き続きご紹介しましょう。